家庭教師と個別指導の違いとは?特徴やメリットデメリットを解説
公開日:2023/08/15 最終更新日:2023/06/15
子どもの学力を伸ばしたいと考える親御さんは多いと思います。しかし、学校の授業や自宅学習だけでは思うように成果がでない場合には、家庭教師や塾の個別指導を利用するのも一つの選択肢だといえます。そこでこの記事では、少し違いが分かりにくい家庭教師と個別指導の相違点や、両者のメリットとデメリットについて解説します。
家庭教師と個別指導の違い
子どもの学習に関しては少人数での指導を希望しているものの、家庭教師と個別指導の違いがよく分からないという人も多いと思います。そこでまずは、家庭教師と個別指導の違いを4つ解説していきます。
1人の指導者が受け持つ人数
両者の大きな違いとしては、指導者が受け持つ生徒の人数が異なることがあげられます。家庭教師は、基本的に1人の先生が1人の生徒を担当するマンツーマンの指導スタイルです。
しかし、個別指導塾の個別指導に関しては、家庭教師と同じように1人の講師が1人の生徒を担当する指導スタイルもありますが、1人の講師が同じ場所で同時に2人~3人の生徒を指導するスタイルもあります。多くの個別指導塾では、どちらのスタイルで指導を受けるかは生徒が選択できます。
講師を指名できるかどうか
講師を、指名できるかどうかも両者の大きな違いです。一般的に、家庭教師の場合は、知り合いの紹介で個別契約でもしない限り、性別の指定などを除いて、特定の先生を事前に希望するのは難しい場合が多いです。
しかし、個別指導塾であれば、塾にどのような講師が所属しているのか、あらかじめ情報を集めておけば、担当してもらう講師を生徒側から希望することも可能です。
契約前の無料体験
契約前の無料体験に関しては、どちらも実施している場合がほとんどです。家庭教師にしても個別指導にしても、指導者の生徒への接し方や教え方の分かりやすさ、塾の場合はその場の雰囲気などを、事前に知ってから契約したいと考えるのはごく自然なことです。契約する前には、授業の無料体験や塾の見学制度などを遠慮なく利用するとよいでしょう。
利用料金
基本的には、マンツーマンで教えてもらえる家庭教師の方が、個別指導塾での個別指導よりも利用料金は高く設定されています。ただし、個別指導塾のなかでも、1対1の指導スタイルを選択した場合の利用料金は、家庭教師の利用料金とあまり変わらない場合もあります。
家庭教師のメリットデメリット
ここからは、家庭教師のメリットとデメリットについて解説します。
家庭教師のメリット
家庭教師の最大のメリットは、マンツーマン指導なので、生徒の学力や得意分野と苦手分野、性格などを考慮したうえで、オーダーメイドの指導が受けられることです。個別指導塾のマンツーマン指導を選択した場合でも、個人に合わせた指導はある程度可能です。
しかし、塾の方針などに影響を受けることもあります。そのため、完全オーダーメイドの指導を望む場合には、家庭教師がおすすめです。とくに、子どもが勉強に苦手意識を持っている場合には、周囲の目を気にせず、自宅でじっくりと分からない部分を教えてもらえるため、早めにつまずきを解消することができるでしょう。
また、ほかのメリットとしては、塾に通う時間や交通費などを大幅にカットできること、1対1なので先生との信頼関係を築きやすく、気軽に相談や質問ができることなどがあげられます。
家庭教師のデメリット
一方、家庭教師の大きなデメリットは、個別指導塾に比べると、利用料金が高額になりがちなことです。さらに、場合によっては、入会金や授業料に加えて、先生の交通費も負担しなくてはならない場合もあります。
また、ほかのデメリットとしては、周囲にほかの生徒がいないため、必要以上に自分と他者を比較しなくてすむ反面、向上心が養われにくくなる可能性があることがあげられます。
そのため、比較的勉強が得意で、周囲へのライバル意識から学力が伸びるタイプの子どもの場合には、積極的に模試などを受け、ある程度は自分と周りの学力を比較する機会を持つ方がよいでしょう。
個別指導のメリットデメリット
最後に、個別指導のメリットとデメリットを解説します。
個別指導のメリット
個別指導の大きなメリットは、生徒の学力や最終的な目標などに沿って、個別のカリキュラムを組んでもらえることです。生徒が自分のペースで希望する教科を重点的に学べるため、家庭教師と同様に、勉強に対して苦手意識がある子どもやマイペースな子どもには、とくにおすすめです。
また、1対1での指導スタイルだと料金は割高になりますが、1対2や1対3の指導スタイルを選択すれば、家庭教師と比べて安価な料金で利用できるのも魅力です。また、ほかのメリットとしては、少人数での授業なので、講師とのコミュニケーションが取りやすいことがあげられます。
個別指導のデメリット
個別指導のデメリットとしては、集団での指導と違って向上心が芽生えにくいことや、講師との関係に甘えが出やすいことがあげられます。そのため、個別指導を選択した場合には、自分なりにしっかり目的意識を持っておくことと、模試などを受けることによって自分の現在の学力を意識する機会を持つことが大切です。
また、ほかのデメリットとしては、近所に個別指導塾がない場合には、塾に通う時間や交通費がかかることがあげられます。
まとめ
家庭教師と個別指導は、少人数で自分に合った指導が受けられること、指導者とコミュニケーションが取りやすいことなど似ている点がたくさんあります。しかし、1人の指導者が受け持つ人数や講師の指名制度、利用料金などについては、さまざまな相違点もあります。
子どもの学力を伸ばして目標を達成するためには、両者の違いを知ったうえで、指導の雰囲気や指導方法が合うものを選ぶことが大切です。この記事では、家庭教師と個別指導の相違点や、両者のメリットとデメリットについて解説しました。参考になれば幸いです。